~体格やスイングの癖を数値化し、その人に合った世界でたった1本のオリジナルパターを制作~

「日本の基幹産業である“ものづくり”の楽しさを若い人にも知ってほしい」と山森さん

尾道市御調町で機械部品の製造を行っているピー・エム・ワーク有限会社。今年で創業から33年を迎え、現在は2代目の山森健治さんが代表を務めています。同社で今注目を集めているのが、ゴルファーの体格や癖、打ち方を科学的に分析して作る「SINパター」。自社の精密な設計製造技術を活かして、オーダーメイドで提供しています。

「もともと、私たちの仕事はエンドユーザーに接することがありません。きっちり納品して当たり前。やりがいを感じることができない部分もあり、オリジナル商品を作ってエンドユーザーと接点を持ちたいという気持ちがありました」と山森さん。リーマンショックで売上が落ち込んでいた時、ふと思い思いついたのが山森さん自身の趣味でもあったゴルフのパターの制作。「時間も設備の余裕もある。やっぱりお客様に喜んでもらうことがモノづくりの原点だと思いました」。

 

 

 

カウンセリング・フィティングデーターをもとに、3DCADでモデリング

山森さんは、学生時代に腕を磨き、プロのキャディーの経験を経て数百本のパターを制作&試打してきた「パター職人」。その山森さんが直接、パッティングに関する悩みや希望を聞き、緻密なフィッティングからストロークの癖をデーター化します。3DCADで図面化し、3Dプリンターでパターヘッドの試作モデルを制作。試作モデルでお客様が納得して初めてパターの制作がスタートします。単価は1本10万円~で、年間10~20本の受注があります。「これまでパターをたくさん買ってきたというお客様が、制作したパターを手に取って『大切にしようと思った。感動した』と声をかけてくださった時には、本当にうれしかったしやりがいを感じました」。

 

現在、パターに加えウェッジの制作にも挑戦中。尾道しまなみ商工会のサポートを受けて、小規模事業者持続化補助金の採択を受け、デザインCADを導入しました。デザインCADは、アクセサリーや雑貨など、フレシキブルに設計できる優れもの。今年中には試作品を作り、来年春に商品化したい考えです。

安定したパッティングとベストスコアをもたらすオリジナルパター

シニアプロも使用する「SINパター」。フィッティングから納品までは約2~3ヶ月かかります。本気でスコアをあげたいという方。一度相談してみませんか?

 

○ピー・エム・ワーク有限会社

住所/尾道市御調町丸河南633-1

TEL/0848-76-2726

HP/http://sin-putter.com/

mail/pmw@cronos.ocn.ne.jp